【第10回 2011.12.12】

西安城墻の上部を

投稿者:高塚 芳弘(昭和45年卒 理学部 化学科)

安定門(西門)から反時計回りに5人(男3、女2)で歩きました。距離が13.74kmとありましたので、本気であれば2時間半位で踏破できるのでしょうが、その計画の無かった人を誘ってでしたので、正味4時間15分かかりました。

上部は外側に約180cm、内側に約80cmの高さの壁(厚さはレンガ1個分の44cm)があり、その間のレンガ敷きの平面は雨水を内側に流すために少しだけ傾斜しています。外側の壁近くに定間隔にポールが立てられていて、西面ではポールに固定された金属製の白虎が赤いぼんぼり風の飾りを3つぶら下げた形でずらっと並んでいました。固定された動物は、南面は朱雀、東面は青龍、北面は亀の上に蛇が乗った形の玄武です。

永寧門(南門)の直ぐ東側にある文昌門で一時内側に降り、西安碑林博物館の界隈を散策し、昼食タイムをとりました。安遠門(北門)付近で城墻上部の幅を測ってみたところ、レンガ(44×22×10cm)が32.5個+のりしろ分ありましたので約15mです。高さが約12m、底部の幅が15~18mということでしたので、城墻の断面は正方形に近い形をしていることになります。5年前には西安駅付近の城壁は無かったのですが、今回は完全に繋がっており、しかも黒灰色のレンガが見かけ上昔のままの様子で、どこから新しくなったのか全然分かりませんでした。現在南東上部付近を修復していましたが、完成したら同じ様になるだろうと思います。一周しながら上から見た城墻に近い内側の町並みの雰囲気は、西側が全体的に開けている感じです。シルクロードに向く方向だったからなのでしょうか?

さて、この散歩は全部で6時間43分かかり、天候は煙霧、12月末でしたが氷点下ではなく、思ったより寒くはありませんでした。また、内側の壁近くにある浅い排水溝付近は水平に近く、ここを主に歩いたので余り疲れませんでした。なお、入場料は40元(約640円)で、文昌門での交渉の結果最初の入場料だけで済みました。


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