【第47回 2013.07.25】

趣味の将棋について

投稿者:水谷 文一(昭和48年人文学部法経学科5回卒)

皆さんは「羽生善治」という名前を知っていますか?「将棋か何かやっている人じゃあないの」と言われる方がたくさんいることと思います。私の趣味の一つは将棋です。将棋の実力は二段程度で正直言ってそんなに強くありませんが、現在、日本将棋連盟浜松支部の幹事長、静岡県支部連合会の常任理事をしています。浜松支部では、11月を除く毎月一回第三日曜日に浜松市積志公民館で将棋大会を開催し、老若男女100~130名近くの人を集め、その大会運営をしています。悩みの種は、①会費会員が減っていく事、②参加者の年齢構成が逆ピラミッド型で若年層の比率が極めて低い事、です。そこで、将棋人口の裾野を拡げる為、我々浜松支部では「全国こども将棋浜松錬成塾」というイベントを袋井市の可睡斎(お寺)で行なっています。今年で8年目になりますが、袋井市や袋井市教育委員会の協力を得て、可睡斎のお坊さんには修行を、プロ棋士には将棋を教えてもらっています。ご父兄には、家庭で出来ない躾をしてくれるお寺の修行がとても評判が良く、子供たちは名人クラスのプロ棋士を招くと、とてもテンションが上がって大喜びで将棋を指します。こういう活動を通じて、将棋を指す子供たちがどんどん増えてほしいし、もっと多くの人に将棋に興味を持ってもらい、将棋人口が増えるといいなと思っています。さて、ここで質問ですが、将棋界に女性プロ棋士がいると思いますか?「女流プロがいるじゃあないですか。」と言われる方がいると思いますが、実は女流プロは女性だけのプロであって、残念ながらプロ棋士ではありません。将棋界では、プロ棋士は男性・女性を問わず、奨励会の三段リーグを勝ち抜いた者だけがなれる仕組みになっており、未だかつて奨励会を勝ち抜いてプロ棋士になった女性はいません。現在、出雲のイナズマと言われている里見香奈女流四冠と、藤枝明誠高校棋道部の故加藤先生のお嬢さんの加藤桃子女流王座が、「奨励会」に入り、プロ棋士を目指して頑張っています。果たして、日本初の女性プロ棋士になれるのか、大変興味深く、是非とも「奨励会三段リーグ」を勝ち抜き、夢を実現してほしいと願っています。皆さんも是非、お二人の名前を憶えておいて下さいね。


リレーエッセイへのコメントを募集しています。詳しくはこちらをご覧ください。

▲このページのトップへ