静岡大学が開発した超小型衛星STARS-Meの愛称「てんりゅう」に決定

2018/07/10
ニュース

 7月10日、工学部で開発した超小型衛星STARS-Me(責任者・能見公博教授)のフライトモデル公開と愛称を発表しました。
 国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」からの放出衛星として国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構と静岡大学で契約締結された超小型衛星STARS-Meは、二機のCubeSat(一辺10cmの立方体衛星)から構成されており、軌道上においてテザーに繋がれた二機の衛星が分離され、テザー上を超小型移動ロボット(クライマー)が移動する実験を行います。地上から宇宙へと繋げる宇宙エレベーター構想の実現に向け、このような宇宙実験は世界初となります。
 会見では、能見教授から、超小型衛星の概要説明、今後のスケジュールとミッションについて説明があり、続いて、川田善正工学部長から、衛星の愛称が「てんりゅう」に決まったことが発表されました。
 なお、愛称の公募は6月に行い、全国から103件の応募があり、選考委員会における審査の結果、「てんりゅう」と命名しました。
 選考理由としては、天に昇る竜のごとく、超小型衛星STARS-Meが国際宇宙ステーションから宇宙空間に飛び立ち、クライマーが移動するイメージと重なること、地元浜松の天竜川から「てんりゅう」をとることにより、開発した工学部が置かれている浜松地区を想起させることが挙げられます。
 最後に、能見教授から、「愛称「てんりゅう」のとおり、クライマーが昇っていくよう、気を引き締めて運用していきたい。」とミッションの成功に向けて決意が語られました。

▲超小型衛星STARS-Me「てんりゅう」の機体を公開する川田工学部長(左)と能見教授(右)

▲超小型衛星STARS-Me「てんりゅう」の機体を公開する川田工学部長(左)と能見教授(右)

▲STARSプロジェクトの概要を説明する能見教授

▲STARSプロジェクトの概要を説明する能見教授

JP / EN