図書館の広報に係る研修会を開催しました

2019/02/20
ニュース

 静岡大学附属図書館浜松分館において2019年2月15日、東海北陸地区国立大学図書館協会の研修会を開催し、県内外の大学および機関図書館20館から32名が参加しました。

 『プロの視点を知ろう!想い伝わる図書館広報』をテーマに、静岡大学教育学部特任教授・人文社会科学部客員教授の平野雅彦先生より講義およびワークショップ、ふじのくに地球環境史ミュージアム企画総務課主査の鈴木啓和氏より事例報告が行われました。

 鈴木氏の事例報告「ふじのくに地球環境史ミュージアムの取り組み」では、「思考を拓くミュージアム」をコンセプトとした特徴ある展示デザインや廃校となった校舎をリノベーションして、新たな用途・機能を備え、博物館のオープンに至った経緯などを紹介頂きました。

 平野先生の講義「昨今の新聞に学ぶコミュニケーション:情報を伝えるデザイン」では、広報とは何かを数々の事例を提示しながら、伝わる仕組み、目線を誘導する仕掛け等が丁寧に解説頂きました。さらに広報の定義、要素について核心に迫る講義が行われ、参加者は興味深く聴講しました。

 続いて行われたワークショップ「カラダを動かしてみよう ①情報を共有する ②プロはこう「審査」する ③課題に取り組む」では、審査員の視点を学び、各館が作成した広報資料の審査を行いました。グループごとに活発な討論が行われ、全員へ向けたプレゼンテーションも行われました。最後に質疑応答および講評にて締め括られました。

 参加者からは「リノベーションであっても、魅力的な展示は可能であると思えた」「審査員目線は新鮮なワークショップだった」「他館の広報物を見るだけでなく、作成の意図なども知ることができて良かった」との感想が聞かれました。効果的に情報を伝えることを目的に、プロの視点やデザインの現場における取り組みについて学び、よりよい広報のヒントを得る有意義な機会となりました。

▲事例報告に聴き入る参加者

▲事例報告に聴き入る参加者

▲ワークショップにおけるグループ討論

▲ワークショップにおけるグループ討論

JP / EN