【第131回 2019.12.12】

静岡大学を静岡地区と浜松地区の大学に2分する一法人二大学制に反対

投稿者:中村元弘(昭和43年 農学部 農芸化学科卒)

(1)静岡大学農学部同窓会は、令和元年8月24日、新学部長就任祝賀会の席上で急きょ議題として上程した「静岡大学の統合再編分離問題に関する静岡大学農学部同窓会の見解」を特別決議し、他学部の同窓会に先駆けて内外に意思表示いたしました。また、当日の取材をお願いした静岡新聞と中日新聞に記事として掲載されました。

(2)大学再編を考えるシンポジウム(同実行委員会・静岡大学教員有志の会)では、令和元年11月2日、第3回集会において、農学部同窓会は静岡大学の一法人二大学制に反対する旨の主張を行いました。ここでは、静岡地区の人文社会科学部、教育学部、理学部の各同窓会においても、同様の決議と主張を広く起こされるよう求めました。

(3)大学再編は、少子化に伴う学生数の大幅な減少に反し、大学が昔のままの学科体制と組織を抱えていることから、再編というよりは激変の時を迎えております。大学人にお願いしたいことは、地方大学の存亡をかけて、明日の大学の在りようを模索し、20年後、30年後に生き残れる、あるべき大学像を具体的に描き出し、大学として生き残れるための再建策を講じてほしいことです。

(4)大学が分離・再編・統合・移転問題で変質する時、同窓会は消滅の危機に瀕します。出来うることならば、大学はその敷地校舎を含め変わってほしくはないのです。それでも敢えて、一法人二大学制に反対するのは、静岡大学を分離分割する愚策により、大学の歴史が分断される恐れがあるからです。同窓会は、恐れています。

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